母ちゃんずブログ

 

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2017年 ご挨拶

とても嬉しい事がありました。

 

2017年2月7日に相模原市長から母ちゃんずに感謝状が贈られました。

 

これは、母ちゃんずだけではなく、私達を支えて下さった全ての支援者の方々に贈られたものとして、感謝を込めて皆様にご報告いたします。


1月のある日、突然相模原市から連絡があり「市長が母ちゃんずの活動に対して感謝状を贈りたいので来てほしい」と言われました。

 

とても驚きました。

 

当日は副代表のなまちゃんと、かのくみちゃんの3人でめったにきる事のないスーツを着て行ってきました。

 

 通された応接間で緊張しながら待っていると、市長、2人の副市長、地域福祉課や健康福祉課の偉い方々が次々に部屋に入ってこられ、事の重大さを今一度感じました。

そして皆さんの前で市長が感謝状の文章を読み上げられ、激励と感謝の言葉と共に、大きくて立派な感謝状を手渡して下さいました。

 

 いろいろな思い出が走馬灯のようにめぐりました。

母ちゃんずが始まったばかりの2011年の冬。部屋を利用させてほしいと相模原市の施設に相談しましたがいろいろな理由で実現されませんでした。藁をもすがる思いで相談した町田市が寛大に施設を貸して下さいました。

この施設で何度かキャンプを実施していくうちに、まわりにこの活動を理解して下さる方が増えはじめました。

やがて相模原市も門を開いて下さるようになり、更に被災者支援のためなら利用料は免除するという制度まで作って下さいました。

私達は今まで何度か、市長や副市長にお会いする機会がありましたが、その都度いつも私達にねぎらいの言葉をかけて下さり、困った事があれば何でも相談してほしいと言って下さいました。本当に心強かったです。

 

 感謝状が贈られた後、市長がお話をして下さいました。

相模原市は東日本大震災の直後、同市の姉妹都市である大船渡市にいち早く入り、支援活動をしてきました。

市長も行かれたそうで、一度被災地に足を踏み入れると、何かをやらなければいけない気持ちになる、とおっしゃっていました。

私が昨年夏に家族で出かけた陸前高田市。津波で流された何万本の松並木のうち、一本だけ残された「奇跡の一本松」も一度相模原市に運ばれ、修復され、今はレプリカとして陸前高田市に戻され人々に愛されています。

昨今、原発事故の被災者の苦労がどんどん風化され、悲しい事がたくさん起こっています。横浜のいじめ問題。

自主避難者の借り上げ住宅支援の終了。全国で展開されていた保養活動の数も減っているそうです。母ちゃんずの春キャンプの電話申込みも、なんと20分で定員いっぱいになりました。他団体の保養合宿の数が減っているそうで、母ちゃんずに申込みが集中した模様です。

 

しかし市長は言って下さいました。同市は被災者の支援活動のためなら、今後もずっと保養で利用する施設料を免除する事。

母ちゃんずの活動の中で困った事があればすぐに伝えて欲しい、と。

温かい市長や副市長に激励され、支えられながら共に活動していく事に対し、心から喜びを感じました。

そして母ちゃんずを支えて下さったすべての支援者の方々、ボランティアの方々がいらっしゃらなければ、私達の活動は続けてこれませんでした。

それからもちろん、活動当初から私達を受け入れ続けて下さった町田市、そして同市の大地沢青少年センターの方々。全ての方々にお礼を申し上げます。

 

 母ちゃんずの活動は10人の普通の母ちゃん達で始まりました。

それを支える普通の人々の活動がここまで結びついたことに驚き、人間の力ってすごいなと感動します。ひとりの人間が限界の力を絞り出すのではなく、多くの人間が少しづつ無理なく楽しみながら力を出す事で、持続可能な活動ができるのかな、と思います。

 

 私達はますます勇気と力をたくわえ、春のキャンプも誇りを持って開催します。45名の参加者を、母ちゃんずの支援者さん ボランティアさん 母ちゃんずのメンバーとその子ども達で迎えます。

福島の母ちゃんたちと子ども達を共に見守りながら、楽しく、騒がしい、元気なキャンプにしていきたいと思います。

皆様、本当にありがとうございます!!

                        

母ちゃんず代表 竹内亜紀

2017年2月 

 

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